「お前を照らしてやる」と仰って下さった。
月は太陽の光で美しく輝くものだ、と。
居場所を失い、根すら土から引き抜かれ、枯れてしまうと絶望を感じていた私の土になって下さった。
太陽のような大きな存在で冷えた心を温めて下さった。
私は安心して根を下ろし、再び栄養を吸い、深深と呼吸をしだしている。
暖かに照らして下さる貴方様のために大きな華を咲かせたい。貴方様にとって一輪の小さな華でも、貴方様がいて下さるからこそ美しく輝く華となったのです。
その潤いは太ももを伝い、雫となって垂れ続けているのです。
よく見てください。貴方様の前でははしたない奴隷です。「愛奴」と仰っていただいた喜びが溢れているのです。あれほど不安で落ち着かなかった私が貴方様の下ですがりつきたいほど焦がれているのです。
どうか首輪をお付け下さい。外れない鎖で繋ぎ止め、身も心もきつく縛り付け、思う存分鞭でワガママな奴隷を調教して下さい。
すべてを捧げ貴方様のものになるために、精一杯お慕いいたします。
女という強欲を太く硬い男の業で貫きなぶり、元の私が少女に思えるほど遠くへ導いて下さい。私の汁で汚れた貴方様のものを、よいというまで清めさせていただきます。貴方様の愛情を一身に受け、懸命に縄も鞭も蝋もこの身に受け、どのような欲望であろうと、注ぎ込まれることを、今か今かと待ちきれずに妄想してしまう、躾のない奴隷なのです。
このようなことを申し上げるのもおこがましいことではありますが私が心底愛していることを身をもって示していきます。
今宵半月が美しく輝いております。まるで太陽の木から舞い散った一枚の葉っぱのようです。夜という太陽の裏側の世界に落ちた月の葉は美しい喜びの涙を、その身から溢れさせているのです。
今貴方様の肉のぬくもりや熱さをこの身に感じ、貴方様と同じ景色と時間を過ごせる愛しさを思う存分噛み締め、汁をだらしなく何度も漏らしております。
今宵は光の矢のように早く過ぎ去ってしまうことでしょう。
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